要点まとめ
- コミュニケーションで傷付くのには、悪意ある攻撃で傷付くパターンと、悪気はないのに傷付けられてしまうパターンの2つがあります。
- 悪意のない相手から傷付けられないためには、考えが異なることを異なるままにしておく方法と、会話を重ねて互いに納得できる結論を出す方法の2つがあります。
- 自転車の乗り方を覚えるとき、何度も転んで徐々に乗れるようになったのと同じで、最初は多少傷付きながらも少しずつうまくできるようになっていきます。
自分が傷付くのを避けようとするのではなく、上手く切り抜ける方法を身に付けましょう
コミュニケーションで傷付かないようになるには、傷付く可能性を避けるのではなく、傷付くかもしれない状況に上手く対処する方法を身に付けることが重要です。
柔道で投げられないようにするには、「試合に一切出ない」か、「誰にも投げられないようになる」かの二択です。
コミュニケーションでも同じで、一切誰ともコミュニケーションを取らなければ絶対に傷つけられることはありません。
しかし、これではいつまでたっても上達しませんし、何より人とのコミュニケーションがない人生は孤独で辛いものになってしまいます。
傷付きそうな状況に陥っても、傷付かないように立ち回ることで、傷付かないようになることを目指しましょう。
コミュニケーションで傷付く2つのパターン
人とのコミュニケーションで傷付くことはよくあります。
パターン | 傷付く状況 |
---|---|
相手に悪意がある | 自分の悪口を言われる |
相手に悪意がある | 自分のことを見下されたり仲間外れにされたりする |
相手に悪意がない | 自分の意見を否定される |
相手に悪意がない | 自分の間違いを指摘される |
相手に悪意がない | 自分と周りの考えが異なり、理解されない |
悪意ある攻撃をされるパターンに関しては、この記事では深く取り扱いませんが、簡単に対処法を書いておきます。
悪意ある相手から攻撃されるパターンで傷付かないようにするには、その相手と距離を取るか、逆に攻撃し返すのが効果的です。
<悪意がある相手から傷付けられる場合の対処法>
シチュエーション | 対策 |
---|---|
相手に対抗できない | 相手と距離を取り、関わらない。 |
相手に対抗できる | やられたらやり返す。 |
一方、相手に悪意がないのに、傷付けてられてしまうパターンもあります。
このようなパターンの基本的な対応方法は、相手と考えが異なることを異なるままにしておく事です。
ただし、状況によっては、意見を1つに決めなくてはいけないことがあります。そういった状況でのみ、会話を重ねて、お互いに納得し合意できる結論を出すことが有効です。
<悪意がない相手から傷付けられる場合の対処法>
シチュエーション | 対策 |
---|---|
意見を1つに決める必要なし | お互いの考えを異なるままにしておく |
意見を1つに決める必要あり | 会話を重ねて、お互い納得できる結論を出す |
悪意のない相手から傷付けられないようになる方法
それでは、悪意のない相手から傷付けられそうになった場合の具体的な対応方法を見ていきます。
好きな芸能人が誰か、とか、今年のプロ野球でどの球団が優勝すると思うか、など、互いの意見を1つに決める必要がない場合には、お互いの考えが異なるままで良しとするのが合理的です。
自分の意見を言うと相手の意見を否定してしまうようなときは、その場だけ相手に合わせてやり過ごすとケンカになりません。
逆に、旅行の計画を立てたり、仕事の進め方を決めたりするような、意見を1つに決めなくてはならない状況では、十分に会話を重ねて、お互いが納得し合意できる結論を出す必要があります。
このような状況では、お互いの意見のどこまでが同じでどこが異なるのかを伝え合うのが重要です。相手の考えとの違う部分・同じ部分を明らかにしたうえで、折衷案を採用したり、最善と思えるプランを採用するのが良いでしょう。
自分の間違いを指摘されるケースでは、自分が間違ったことに素直に納得できれば問題ありません。その場では恥ずかしい思いをするかもしれませんが、1つ賢くなったと思ってやり過ごしましょう。
相手が間違いだと指摘したけれど、自分の方が正しいと思う場合は、議論が必要です。なぜ間違いだと思うのか、十分に会話を重ねて誤解を解き、互いに納得できる結論を出しましょう。
まとめ
コミュニケーションで傷付くことはよくあります。
自転車の乗り方を覚えるとき、何度も転んで徐々に乗れるようになったのと同じで、最初は多少傷付きながらも少しずつうまくできるようになっていきます。
悪意ある相手から能動的に攻撃される場合は、逃げたり戦ったりする必要があります。
悪意のない相手とのコミュニケーションでは、基本的に互いに異なることを尊重することが重要です。
意見を1つに決めなくてはならない場合にのみ、相手と自分の考えをよく話し合ったうえで、お互いに納得できる結論を出しましょう。